霰粒腫とは
霰粒腫は、マイボーム腺と呼ばれる、まぶたにある分泌腺の脂が詰まってしまうことが原因で起きます。
感染を伴わない限りまぶたに痛みが生じることはありませんが、まぶたの皮下に硬くなった腫瘤(しこり)を感じるようになります。皮膚側に霰粒腫がある場合は皮膚の発赤を伴います。マイボーム腺に黄色ブドウ球菌などの細菌が感染すると、炎症による腫れ、赤み、痛みなどが出るようになります。これを急性霰粒腫と言います。急性霰粒腫の場合、感染が原因で起こる「麦粒腫」と同じく、感染に対する治療をまず行います。
霰粒腫の治療
霰粒腫の原因は、マイボーム腺の故障(マイボーム腺機能不全)です。マイボーム腺機能不全を起こしやすい環境として、抵抗力が落ちたり、マイボーム腺が不衛生になるような状況が考えられます。すなわち、ストレス・睡眠不足・生活リズムの乱れ・食生活の乱れ・コンタクト使用・目回りのお化粧の影響などが考えられます。
点眼・軟膏治療
ステロイドの点眼もしくは眼軟膏による治療です。
ステロイドの注射
霰粒腫に直接ステロイド薬を入れることで、薬が効けば外科的切開に比べて処置後の腫れがほとんどないまま良くすることができます。ステロイドによる副作用で眼圧が上がる可能性がありますが、注射後のチェックに来ていただくことで、眼圧が上がった場合にも点眼治療で眼圧を下げることが可能です。注射を受けたらそのままにするのではなく、必ず注射後のチェックにいらしてください。
マイボーム腺機能不全の治療
温罨法(おんあんぽう)
まぶたを温める方法です。マイボーム腺の脂をとかし、まぶたの血流を改善します。まぶたの温度を38度前後に上昇させ、じっくりと5分間以上保つことが重要です。
リッドハイジーン(眼瞼清拭)
まぶたを清潔に保つ方法です。汚れたマイボーム腺の脂の排出をうながし、固まってしまった古い脂や角化物を除去、さらにマイボーム腺周囲の細菌量を減らすために行います。指のはらで睫毛の根元周囲をやさしくマッサージします。温罨法のあとで行うとさらに効果が高まります。洗顔や歯磨き同様、毎日行うと効果的です。当院では、リッドハイジーンに効果的なアイシャンプーを取り扱っています。
IPL治療
IPL(Intense Pulsed Light)は、レーザーのような単一波長ではなく、広い波長の光エネルギーを出す器械です。
IPLを目の回りに当てることにより、マイボーム腺の働きを改善させ、霰粒腫を退縮させる効果が期待できます。
IPLのマイボーム腺への作用
- 熱によるマイボーム腺の脂の融解
- 異常血管の退縮
- 抗炎症
- 細菌やまつげダニの感染抑制
- コラーゲン再構築、マイボーム腺修復
IPLの手順
- 洗顔をしていただきます。
- 当てる部分にジェルを塗ります。
- 眼球を保護するアイシールドを装着します。
- IPLを当てます。はじかれるような痛みと温かさを感じます。
- 洗顔をしていただきます。
IPLの費用
1回(目回り)7,700円
3~4週間ごとに、4回の治療がおすすめです。
- 診療科目
- 一般眼科、小児眼科・斜視、網膜硝子体、緑内障、眼科成人検診、コンタクト処方
- 住所
- 東京都文京区本郷3-15-1 美工本郷ビル5F・8F
- 最寄駅
- 東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線
「本郷三丁目駅」より徒歩5分
東京メトロ丸ノ内線・JR
「御茶ノ水駅」より徒歩10分 - 電話番号
- 03-5684-233303-5684-2333
ご予約のかたが優先です
初めてのコンタクトレンズ装用をご希望の方は、お電話でのご予約をお願いいたします。 - クレジット
カード - VISA、MASTERのみ取り扱いあり
受付時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
---|---|---|---|---|---|---|
9:45~13:00 | 〇 | ― | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
14:00~17:15 | 〇※ | ― | 〇 | 〇 | 〇 | ☆ |
休診日 火・日・祝
☆16:15受付終了です。土曜日は大変混み合います。
※毎週月曜日午後 木下医師の近視外来があります。