職業病は、うつります!

月例ミーティングの日は「炊き込みご飯の日」。
CS眼科クリニック,視能訓練士の目薬ひとみです。
詳しくは先月のブログを読んでくださいね‼️

さて先日、22歳の患者さんの眼底写真を撮っていて
思わず「若いっ!」とつぶやいてしまいました。
20代以下の眼底写真には絹糸状反射、黄斑輪反射など
網膜がピカピカ光って映る若年代特有の現象が見られます。

それだけで正確な年齢は分かりませんが、
30代になるに従い自然とこの反射は消失します。
眼底写真しか見ていないのに、網膜の反射から
ピチピチの肌感をつぃ想像してしまう。
これこそ職業病でしょう。

挙げ句、患者さんに
「……いゃ目が若いんです!10代かと思いました」
などと口走り
「ごめんなさいね、写真て年齢が結構分かるの。
別に22歳で若いって言われても嬉しくないですよね」
と照れ隠しをする始末。
眼科で働いていると、他人の「目」が気になるのです。

たとえば集合写真。
普通なら「みんな楽しそう」で終わるところを
「フラッシュの反射が映ってる!」
とワイワイ言って覗き込んでは
「瞳孔中心に反射が来てない人いるかな?」
(註:反射が中心外なら斜視)で、盛り上がる。
眼科あるあるなんですが、ちょっと異様ですよね。

電車の中でもそう。
あの人、スマホ右目だけで見てる!
(左目が寄り目になってない)などと
つい観察してしまいます。
スマホは右目で見てるけど、顔を上げて
景色を見てるのは左目だわ。なら交代視してるから
両眼とも矯正視力は悪くないはずね。
右目が近視気味だから近くは右で見ちゃうのかも。
効き目はどっちだろ……などと、
頭の中で勝手に検査のシミュレーション。
はい、ただ電車に乗っているだけです。

電車内

そんな話を、後輩Aさんに話したら、
「私なんて、顔の小さい人に憧れてるから、
つい悪いところ探しちゃうんですよ。
顔が小さいと、きっと鼻涙管も細いから、
鼻涙管閉塞になりやすいんだ! 
そう思って自分を慰めることにしてるんです」
「えー! うそー!」昼休みに大爆笑。
もちろん、何ら医学的根拠はありません。
(註:鼻涙管とは目から鼻へ抜ける涙の通り道)

ここのスタッフは皆んな仕事熱心。
だからこそ他人の目が気になってしまうのね……
そう思っていた、ちょうどその時です。

「目薬さん、どうかしたんですか?」
後輩Bさんに声をかけられました。

「え?」
「だって、さっきから目が……」
聞けば、このブログの構想を考えていた私の目が宙をさまよっていたらしい。

「いやー心配しましたよ。見えてないのかと思って」
「考えごとなら安心しました。
完全にあっちの世界へ行っちゃってましたね」
見てたつもりが、見られてたんです。

眼科で働く私たちは、他人の「目」が気になる。
そしてその職業病は、いつの間にか私の目にも向けられていたのでした。

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