絶叫マシンが怖くなくなる?

視能訓練士が教える「片目つむり」の意外な科学


突然ですが皆さん、絶叫マシンはお好きですか?

視能訓練士の目薬ひとみです。
「両眼視(両方の目で物を見る仕組み)」の専門家として、クリニックでは主に検査を担当しています。


私ごとで恐縮ですが、先日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)へ行ってきました! 
予約購入した優先搭乗券を握りしめ、
「大人の贅沢! 今日は絶叫系に乗りまくるぞ~」
と、意気込んでいたのですが……。


いざ乗ってみると、楽しむつもりが
「案外怖い。年のせい? ちょっとキツいかも……」
なんて、反省する事態に。


スリルは抑えたい。でも、せっかく来たんだし、
乗ったからこそ見える景色は楽しみたい。
見たら気持ち悪くなりそうだけど、だからと言って
目をつぶってしまうのはもったいない。


そんな葛藤の中で、怖いもの見たさ……。
思わず片目をつぶっている自分がいました。


「そんなことしたって同じでしょ!」

そう思いますよね。結局見るんですから。


私もそんな自分が情けなくて、
どっちだって同じやろ⁉️
ココは潔く、両目をしかと開けんかい‼️
と、心中一人ツッコミ。


でもね、意外な発見💡
実際に試したら怖くなかったんですよ。
あの天空高く舞う「フライングダイナソー」が全然…
でもないけどほぼ、怖くなくなったんです!


実はこれ、視能訓練士の視点から見ると、
ものすごく筋が通った話=道理なんですね。


私たちは普段、右目と左目の視差を利用して、
脳内で①奥行きや ②高さ ③迫ってくるスピード
を立体的に感じ取っており、これが「両眼視の機能」
といわれるものです。


ですので、絶叫マシンの
「高い!→落ちる!→怖い!」という恐怖の三連鎖は
この遠近感が正しく働いているからこそ生まれます。


しかし、片目をつぶるとどうでしょう?
脳への立体的な情報がシャットアウトされ、
一瞬にして遠近感(3D)が消え、
まるで映画のスクリーン(2D)を見ているような
感覚になるのです。


不思議なほど目の前の激しい高低差を感じない。
景色が自分とは切り離された「映像の世界」に早変わり
する。だから恐怖心がスッと薄れたんですね。


怖いときは片目をつむる。
専門家でありながら、身をもって両眼視のパワー
(と、それをオフにしたときの効果)を実感した
楽しい1日でした。


もし皆さんも「絶叫マシンは苦手だけど、雰囲気は
楽しみたい。人気のアトラクションも押さえたい」
ならば「片目つむり作戦」を試してみてください😊

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