眼瞼下垂とは

何らかの原因によって上まぶたが垂れ下がってしまい、眼が開きにくくなって物が見えにくい、視界が狭いといった状態になるのが眼瞼下垂です。

眼瞼挙筋と呼ばれる、まぶたを上げる際に使われる筋肉や腱が加齢のために緩んでしまう症状です。 加齢性下垂をはじめ、コンタクトレンズを長年装用している方でレンズを外す際にまぶたを引っ張ることなどが原因となることがあります。 コンタクトレンズ性下垂や先天的に眼瞼挙筋の働きが良くないことで、まぶたが開きづらい先天性下垂といった原因が考えられます。 

CS眼科-眼瞼下垂

眼瞼下垂の症状が現れるようになると、まぶたが開かないことで遮られる視界を確保しようと眼瞼挙筋以外の筋肉で無意識にまぶたを上げようとします。 額にシワが寄ったり、頭痛や肩こりがひどくなったりするといった症状が現れ、そのほか二重の幅が広くなる、顎を上げて見るといったこともみられるようになります。

なお一口に眼瞼下垂と言いましても、上まぶたの縁が角膜(黒目)や瞳孔の間にかかっている軽度なものから、上まぶたの縁が瞳孔の上半分にかかっている中等度のもの、さらに瞳孔の下半分までかかっている重度な場合まで様々なケースがあります。日常生活に支障をきたしている(上まぶたの縁が目にかぶさるなどして見えにくい、下垂の状態がうっとうしい など)のであれば、手術療法が検討されます。また乳幼児に眼瞼下垂がある場合は、視力障害の可能性がない限りは、本人の成長を待ってから手術を行います。

治療について

手術は、局所麻酔下で行われますので、通院による日帰りとなります。加齢によって皮膚が垂れ下がっているのであれば、余分な皮膚を切除して縫合となります。眼瞼挙筋が弱っているのなら、緩んだ筋肉を縫い縮めることで眼瞼挙筋本来の機能を回復させる眼瞼挙筋短縮術を行います。当院長の手術では、出血が少なくて傷も小さくて済む炭酸ガスレーザーを使用します。手術時間につきましては、片眼で約20分です。術後2週間ほどで抜糸を行います。

手術のリスクと副作用

術後のリスクとして、個人差はありますがまぶたに腫れ・内出血が必ず見られます。その間はサングラスでカモフラージュが可能です。腫れは2~3週間ほどで引いてきます。また、まぶたの形に左右差が出ることがあります。手術で目がよく開く状態になりますが、その反面閉じにくい状態でもあるので目が乾きやすくなります。必要に応じて点眼薬を使用するようにします。

手術翌日から洗顔や運転をすることは可能ですが、できれば2~3日は安静にし、目の周りを冷やす、患部は強くこすらないといったことが大切です。また飲酒や長湯、激しい運動は目の腫れを強くしかねないので、腫れが引くまでは控えるようにしてください。

手術費用

皮膚切除の場合

1割負担の方片眼8,788円
3割負担の方片眼26,364円

眼瞼挙筋を縫い縮める場合

1割負担の方片眼9,918円
3割負担の方片眼29,754円

手術代とは別に、お薬や診察代等のご負担が多少ございます。

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