• 2023年6月17日
  • 2024年6月24日

注射による斜視治療の成績を学会発表しました

ブログを見てくださり、ありがとうございます!CS眼科クリニックの宇井です。

この二日間、仙台で開催されていた第79回弱視斜視学会総会、第48回小児眼科学会総会合同学会に参加してきました!

今回私は「斜視に対するA型ボツリヌス毒素療法の治療成績」を発表しました。

CS眼科クリニックで行った、注射による斜視治療203例についてまとめたものです。

おそらく、日本一の症例数の報告になります。

注射の斜視治療を行う医師は少ないので、その成績をまとめることは、以前からやりたかった仕事でした。

発表の内容を一部ご紹介します。

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成長してから発症した後天性内斜視の患者さんでは、67%で注射後半年以上いい状態を維持できていました。

注射後一時的にまぶたが下がる、上斜視になるという副作用が23%と15%で認められましたが、永続するものはなく、すべて一過性でした。

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注射の治療は斜視の種類によって向き不向きがありますが、安全性の高い治療であるということができます。

そして今度は秋の臨床眼科学会で、どのような因子が注射で治りやすいのか、を発表する予定です。

日本医師会の倫理委員会申請から考えると、一年越しの仕事でした。

そして今回の発表を原著論文にできるよう、がんばります!

この記事の著者 宇井 牧子
CS眼科クリニック 院長

小児眼科&斜視専門医

CS眼科クリニック 院長

長崎大学医学部卒業
東京大学眼科、国立成育医療研究センター、関東中央病院眼科、横浜労災病院眼科医長を経て、2019年に文京区本郷「CS眼科クリニック」院長就任
文京区、台東区、千代田区他、全国各地から多くの患者さんが来院する
(東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線「本郷三丁目駅」より徒歩5分)
現在も、東京大学眼科 小児眼科外来、帝京大学溝口病院眼科 斜視/小児眼科外来・手術を担当している

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